平成30年7月8日(日)から10日(火)の3日間、東京国際フォーラムにおいて、第54回日本周産期・新生児医学会学術集会を開催することになりました。本学術集会の東京開催は11年ぶりです。オリンピックを前に変わりゆく東京で、学びの時をお過ごし下さい。
今回のテーマは「母と子のネットワーク」です。
Networks for Mothers and Children
consisting of
Network medicine
Biological network
Disease network
Inter-professional network
Local health care network
Social network
母体、胎児、新生児(母と子)の生理、疾患、疾病は多岐にわたり、基礎医学、臨床医学、診療科目の垣根を越えたネットワークが求められます。
近代医療では個の力もさることながら、集団の力が問われ、機能的なチーム医療の構築が必須です。産科、新生児科、新生児外科、麻酔科をはじめ、多くの診療科を横断した連携と、助産師、NICU看護師はじめ、さまざまなコ・メディカルの方々との恊働が重要なことは言うまでもありません。
わが国の周産期予後のさらなる向上には、全国に安定した医療供給を行うことも重要で、医師不足、偏在の中、より効率的な地域連携システムが求められています。
婚姻率の低下、少子化に伴う母体の高齢化、経済的格差の拡大など、近年の社会的状況の変化は、我々が取扱う疾患、疾病にも構造変化をもたらします。新たな治療戦略の構築には我々医療専門職に加え、様々な社会システムとのネットワークが欠かせないものになっています。
本学術集会では、初めての試みとして公益社団法人日本産婦人科医会、公益社団法人日本看護協会とのネットワークのもと共同プログラムを組込みました。これらを通じ、母と子をめぐるネットワークを様々な角度から、掘下げることができればと思っています。
学術集会が皆様のネットワークを充実・拡張する機会になれば幸いです。
多数の会員の皆様、周産期医療に従事される皆様のご参加をお待ちいたしております。